群馬交響楽団70周年記念映画とコンサート
1945年日本が戦争に負けて誰もが食べることで精いっぱいだった時、文化国家の建設を夢見て高崎にオーケストラが誕生しました。それが「群馬交響楽団」の始まりです。
1954年には、映画「ここに泉あり」が全国で大ヒットし一躍有名になりました。
映画「ここに泉あり」より
ただ、地方交響楽団の先駆けであるはずの”群響”を私と同じ30代以下の人たちは知らないことが多いのです。
しかし今回、群馬県や県内の様々な支援者の方々の協力のもと、群響70周年を記念したドキュメンタリー映画が群馬県出身の飯塚俊男監督により制作されました。
この映画をたくさんの方々に見ていただき、群響の歴史や活動をあらためて見つめて頂きたいと思っています。
このドキュメンタリー映画「~群馬交響楽団創立70周年映画~蝶々さん群馬にはばたく」のあらすじは、
1945年映画「ここに泉あり」のヒロインのモデルになった風岡裕子さんたちが当時の苦労を語ります。
分裂の危機もあり、崩壊寸前に追い込まれながら、めげない人たちが群響を支え守ってきました。
初期の群響を指揮した小澤征爾さんが「群響は日本オケのパイオニアだ。それを大切にして」と話してくれており、
70年経った今も小学校や中学校への移動音楽教室が続いているのです。
一方、小澤さんと同じ時代にイタリアに音楽修行に出た岡村喬生さんは、自ら演出するオペラ『蝶々夫人』の開催地を群馬に探していた。群響創立70周年記念事業としてオペラ公演が決まった。岡村さんは主役の蝶々さんはじめすべての出演者を音楽歴など一切問わないオーディションで選抜するという徹底ぶり。群馬から主役準主役が抜擢された。移動音楽教室で育んだ群馬の音楽の土壌が生きていた。2015年9月桐生、前橋の両会場は満席で大成功。出演者、群響への拍手が鳴りやまない。
そして今回、この群響70周年記念映画の上映と記念コンサートを前橋市と高崎市で行います。
ぜひ、会場にお越し下さい。
【~群馬交響楽団創立70周年映画~蝶々さん群馬にはばたく】上映会
◆前橋市上映会
場所:前橋テルサ
日程:6月10日(金)
時間:18:00開場 18:30上映 20:00コンサート開始
前売り券:2,000円
※前売り券は前橋テルサ、県庁生協、ピアノプラザ群馬高崎本店などで販売しています。
ご不明点がありましたら 群馬共同映画社までご連絡ください。
◆高崎市上映会
場所:高崎市文化会館
日程:8月11日(木)
時間:14:30開場 15:00上映
前売り券:2,000円
※前売り券は高崎市文化会館、高崎音楽センター、高崎シティーギャラリーなどで6月1日より販売。